手元供養とは。お墓・納骨・自然葬、ひとそれぞれの供養のかたち。
手元供養とは
お骨をすべてお墓におさめずに、少量だけ手元に置く供養のことを手元供養といいます。
少しだけお骨を残すことで、手を合わせる対象を残すことができます。また四十九日でお墓に納骨してしまうのは、少し早すぎる、離れてしまう感があり淋しいといった気持ちから手元供養を選ぶ方も多いようです。
近年は価値観や考え方も多様化し、いろいろなライフスタイルがみられるようになりました。日々の生活は今も常に変化し続けています。
それと同じくお墓・納骨などの供養のカタチも核家族化・少子化など、現代の事情によって大きく変化しています。手元供養もそうした中で一定のニーズと支持を得て広まってゆきました。
手元供養の理由
手元供養が選ばれる分かりやすい理由としては下記のような声があります。
「お墓が遠方で、お墓参りに行きにくい」
「経済的な理由や何らかの事情でお墓をつくれない」
「将来お墓を立てる予定なので、ひとまず今の状態で供養したい」
「子供がいない、子供が娘だけなのでお墓の管理をする人がいなくなるのが心配」
「永代供養・散骨・樹木葬などでお骨が残らないので、少しだけ残したい」
「パートナー、子供など、ちかしい人なので自分なりに特別に供養したい」
など、さまざまな事情から手元供養をする方がおられます。
いろいろな形
手元供養のかたちも様々です。
自宅に置く場合、お仏壇の脇に添えて飾る場合には自宅に置けるデザイン性の高いミニ骨壷がメジャーです。
また個人で持つ場合には遺骨を納める事ができるジュエリーとして、遺骨ペンダント、アッシュインペンダントが特に多く、遺骨を納めるブレスレットやリングタイプなどもあるようです。
大切な方を想うためのカタチ、手元供養。
ひとそれぞれの「こうしたい」という気持ちに寄り添える、柔軟で身近な供養のひとつです。こうしなければ、
お墓への納骨、自然葬、より親しい方との別れなど、さまざまな供養のカタチをつなぐ、中間地点のような役割を果たしています。
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