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「仏壇はいる?いらない?」仏壇に関する意識調査結果について。

A4サイズのお仏壇、誕生から10年で変化した人々の意識

今から10年ほど前、仏壇に関する意識調査を実施しました。10年前の調査結果では、複数人世帯の6割に仏壇が無いことが明らかとなりました。仏壇離れともいえる状況は、マンションなどの集合住宅に住む人では約8割にも上りました。そして仏壇を持たない人は、先祖・故人への供養を不十分に感じる傾向があることも判明しました。仏壇を購入する場合、最も気にされているのは「大きさ」であり、仏壇が現代のライフスタイルやデザインに合わせて変化することに「賛成」する人は61.0%でした。

A4サイズのお仏壇、誕生から10年

では当時の調査結果を振り返ってみましょう

***** 調査結果トピックス *****
①.複数人世帯の6割に「仏壇無し」、葬儀方式が仏式の家でも54.3%に「仏壇無し」
②.“仏壇離れ”が顕著、マンションなど集合住宅では約8割
③.仏壇を持たない人は、先祖・故人への供養を不十分に感じる傾向あり
④.仏壇を購入する場合、最も気にされているのは「大きさ」(68.6%)
⑤.仏壇が現代のライフスタイルやデザインに合わせて変化することに「賛成」61.0%
***** ***** *****

①.複数人世帯の6割に「仏壇無し」、葬儀方式が仏式の家でも54.3%に「仏壇無し」

2人以上世帯に暮らす全国の30~60代男女600名に、「あなたのご自宅に仏壇はありますか?」と尋ねたところ、「ある」が39.2%、「ない」が60.8%となりました。一人暮らしを除いても、実に6割の家庭では仏壇が無いことが明らかとなりました。

さらに、家庭で仏式葬儀が行われていると答えた473名(600名のうち78.9%)に絞って見ても、自宅に仏壇が無い方の割合は54.3%と、半数を超えていました。家に仏壇がある風景が、現代では少し珍しいものにさえなっていると言えるのかもしれません。

②.“仏壇離れ”が顕著、マンションなど集合住宅では約8割

調査対象者600名に住まいを尋ねたところ、「持ち家(一戸建て)」61.1%、「持ち家(マンションなどの集合住宅)」18.2%、「民間賃貸住宅(マンション・アパート等)」14.0%、「公営住宅」5.0%、「その他」1.7%でした。住宅種類別で仏壇の有無を比較したところ、一戸建てでは半数以上に仏壇がある一方で、マンションなどの集合住宅では約8割で仏壇離れ(=仏壇が無い状態)との結果となり、その差は歴然です。詳しく見ると、持ち家(一戸建て)では、「ある」51.8%・「ない」48.2%、持ち家(マンションなどの集合住宅)では、「ある」21.1%・「ない」78.9%、民間賃貸住宅(マンション・アパート等)では、「ある」15.5%・「ない」84.5%、公営住宅では、「ある」13.3%・「ない」86.7%となりました。

③.仏壇を持たない人は、先祖・故人への供養を不十分に感じる傾向あり

調査対象者600名に先祖・故人を偲ぶ気持ちについて尋ねると、81.2%の人が「先祖・故人を偲ぶ気持ちを持つことは大切だと思う」と認識していることがわかりました。しかし、「先祖・故人に対して、供養を十分に行っていると思いますか?」との問いに対する答えは、仏壇の有無で異なる傾向が見られることが明らかとなりました。仏壇がある人は「供養を十分に行っている」と認識している割合のほうが高かったのに対し、仏壇が無い人は「供養が不足している」と認識している割合のほうが高くなったのです。詳しく見ると、仏壇がある人(235名)では、「(供養は)十分である」20.4%、「どちらかと言えば足りていると思う」42.6%、「どちらかと言えば不足していると思う」28.9%、「かなり不足している」8.1%でした。仏壇がない人(365名)では、「十分である」14.8%、「どちらかと言えば足りていると思う」33.9%、「どちらかと言えば不足していると思う」34.0%、「かなり不足している」17.3%でした。仏壇を持たないことと、先祖・故人への供養が不十分だという後ろめたさに、関連性があることが示唆されています。

④.仏壇を購入する場合、最も気にされているのは「大きさ」(68.6%)

自宅に仏壇がない人365名に対し、仏壇を置くことへの意向を聞いたところ、「今後置く予定がある」4.1%、「本当は置きたいが、置けていない」4.7%、「今は必要としていないが、将来的には置く可能性がある」44.4%、「将来を含めて置くつもりが無い」44.9%、「その他」1.9%となりました。置くつもりが無いと回答した人を除いて、将来的に置く予定がある~可能性があると答えた194名に、「購入する仏壇を選ぶ場合に、気になる点」を尋ねたところ、最も多くの票を集めたのは「大きさ(省スペース)」(68.6%)であり、現代の住宅事情を象徴するような結果となりました。以下、「金額」66.5%、「置き場所」57.2%、「お手入れ」30.4%などが続いています。
今、仏壇に対して省スペースが求められていることが改めて確認できました。

⑤.仏壇が現代のライフスタイルやデザインに合わせて変化することに「賛成」61.0%

仏壇の形態が変わっていくことは、どう捉えられているのでしょう。調査対象者600名に「仏壇が現代のライフスタイルやデザインに合わせて変化することには賛成ですか?」と尋ねたところ、「はい」61.0%、「いいえ」10.8%、「わからない」28.2%という結果でした。


賛成と答えた人の中には、
- 「仏間のない家が増えているので、あらゆる部屋にマッチする仏壇が増えることはよいと思う。」(50代男性・持ち家(一戸建て))
- 「狭い家だと大きい仏壇を置くことはできない。簡単なものなら位牌と写真だけでもいいので、その家に合わせた形の仏壇でいいと思う。」(40代女性・民間賃貸住宅)
- 「リビングに置いても良いデザインが好ましい。」(40代女性・持ち家(一戸建て))
- 「デザイン仏壇やマンション式のお墓など、現代の住環境(部屋の広さ)等によって変化していくのはとてもいい事だと思う。」(50代女性・持ち家(マンションなどの集合住宅))
などの意見がありました。新しいカタチの仏壇に対する期待がうかがえる結果でした。

そして10年後の現在

更なる時代やライフスタイルの変化とともに、さまざまな考えや価値観を持たれる方が増えました。更には「墓じまい」という言葉までも耳にするようになりました。仏壇のみならずお墓もいらない。そんな声を耳にするようになりました。

「お墓はいらない」と言う理由はなんでしょうか?

①お墓を継ぐ人がいないから
②お墓の維持・管理が困難だから
③お墓を持つことが、子供たちの負担になると感じているから
④散骨や樹木葬などよりシンプルな自然葬を選びたいから

など、仏壇だけでなく供養の方法やお墓の在り方までも急速に変化しました。

「お墓はいらない」その流れから現在では、信仰心がなく無宗教だったりすると仏壇はいらないと思うのは当然の考えなのかもしれません。

カタチよりキモチ

この10年で私どももお客様からたくさんのご相談を頂きました。

「こうしなければいけない」
「仏壇を持たなくてはいけない」
「位牌はつくらなきゃけないの?」
「戒名は頂かないといけないの?」
「お寺との付き合いがない場合はどうしたらいいの?」
「子どもがいない場合でも仏壇や位牌はつくるべきなの?」


などなど皆さまが疑問に思っていることはさまざまでした。その中でもカタチよりキモチを重視される方が本当に増えたように感じます。

増える、仏壇を持たないという選択

近年、特に選ばれる方が多いのが「仏壇は持たない」という選択です。自分たちの生活や住まいに合わせて家族で考えつくる祈りの場所。そこには写真だけの方もいれば、位牌や骨壷などを置く方もいたりと様々です。

考え方は人それぞれ。まさに「十人十祈」

仏壇の調査から10年。人々の供養のカタチは更に多様化してきたように思います。それぞれにそれぞれの考え方や生き方があるように供養においても「自分たちらしい」という事を重要視される方が増えたように感じます。

位牌や仏壇などもこの10年で更にコンパクト化し、更には写真のようにシンプルでミニマルな供養のカタチが増えています。変化し続ける「供養のカタチ」これからまた10年後にはどんな形になっているのでしょうか?

仏壇はいらない

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